XBOX海賊版販売 売上げ10万、1,722万元の賠償命令 金銭的賠償より威嚇効果か? 裁判所 重罰化の傾向目立つ

J070123Y3・J070116Y3 2007年2月号(J90)

 マイクロソフトはXBOXゲームソフト海賊版の販売店を相手に、商標権と著作権侵害で新台湾ドル20億元余り(約75億円)の損害賠償を求めた民事裁判で、「心から罪を認め、過ちを悔やんでいるが、賠償金を払えるお金がない」と主張する被告二名に対し、裁判所は775万5,000元の賠償金に法定利息を加算した金額の支払いを命じた。刑事裁判においては、去年11月に著作権法違反で劉被告に懲役10ヶ月と罰金30万元、呉被告に懲役8ヶ月と罰金20万元、執行猶予付きの判決が言い渡されている。

 同じXBOXゲームソフトの海賊版がインターネットで販売されていた別の事件で、被告は5ヶ月で10万元の利益を得たが、MS社の知的財産権を侵害したことで裁判所から1,722万元の賠償命令が出ている。賠償金のほか、新聞への謝罪広告掲載も命じられた。刑事裁判では、懲役7ヶ月の判決。

 この二つの事件に示されているように、知的財産侵害行為への重罰化の傾向が目立っている。だが、ほとんどの被告には巨額の損害賠償金を負担できるほどの資力がないのも事実である。権利者への金銭的な賠償というより、威嚇効果が狙いか?。(2007.01)

TIPLO ECARD Fireshot Video TIPLO Brochure_Japanese TIPLO News Channel TIPLO TOUR 7th FIoor TIPLO TOUR 15th FIoor