優良作物品種　中国へ流出危機、台湾当局　農業交渉要請へ

　台湾は作物の優良品種がどんどん中国へ流出していく危機にさらされている。このため、農業委員会（農業委員会・漁業委員会は農林水産省に相当）は、同委員会の外郭団体である試験研究所で新しく育成された種苗や新植物品種が中国で保護されない限り、中国への輸出を禁止すると同時に、台湾農業品種に対する保護をめぐり中国関係当局に交渉を要請する考えを明らかにした。

　同委員会によると、「相手国国民による品種登録出願の受付」について品種の主な貿易相手国のアメリカ、日本、EU、カナダ、オーストラリア、オランダ、イスラエルと協議を行った結果、アメリカ、EU、日本、オーストラリアからゴーサインが出ており、残りの三か国とは引き続き交渉をするという。（2007.03）