世界屈指の胡蝶蘭栽培 台湾農家の品種登録出願 EUが認める
J070316Z6 2007年4月号(J92)
台湾の胡蝶蘭品種と栽培技術は世界でもトップレベルに達しているものの、UPOV(植物新品種保護国際同盟)に加盟していないため、これらの優れた品種や技術についてUPOV締結国への出願さえ認められないのが現実である。この現状を打破するために、農業委員会と外務当局の粘り強い交渉の結果、欧州植物品種庁は台湾農家による胡蝶蘭の品種登録出願に同意するという朗報が伝えられた。
EU加盟国における胡蝶蘭のニーズはおよそ二千万株、しかも毎年倍増する傾向にある。2010年には年間需要量は一億一千万株にまで成長すると推測される。これを大きな商機ととらえ、品種登録から足元を固める戦略的取り組みを打ち出したわけである。(2007.03)