コイン式ウィの登場 話題性十分、著作権法違反の指摘も

J070415X3 2007年5月号(J93)

 日本任天堂の次世代家庭用ゲーム機「ウィ(Wii)」の改造問題に続き、コイン式ウィの登場がさらにその勢いや話題性を加速している。台湾東部の花蓮で10元硬貨を専用課金機に投入するだけでウィを5分間楽しめるという新発想のビジネスを始めている業者がいる。

 コイン式ウィの発明者は、去年ドイツニュルンベルグの国際発明展で金賞を受賞している。彼によると、映像切替えの原理でウィの本体とモニターの間にモニタ切替ボードと表示画面切替ソフトを追加搭載させることで本体を改造しなくてもウィを遊ぶことが可能だという。

 本体さえ改造しなければ著作権侵害にならないとの考えは大間違い。台湾の著作権法第25条、第29条により、著作者はその著作物について公開上映権(視聴覚著作物の場合。日本でいう「映画著作物」)と貸与権を専有する。これらの権利を侵害した者に対し、3年以下の懲役若しくは拘留に処し、又は新台湾ドル75万元以下の罰金を併科する。(2007.04)

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