知的財産管理システム導入　本格化へ

　産業界が知的財産を生かし経済価値を生み出すことを促進するために、経済部工業局が二年がかりで完成させた知的財産管理システム（Taiwan Intellectual Property Management System, TIPS）は試験的実施を経て、今年度から産業界への自主的導入が本格化する。

　工業局は、知的財産管理サービスを提供する業者と連携して、導入先を訪問して企業診断・助言を行うほか、さらに経済部中小企業処、技術処等諸関連機関と協議したうえで、TIPSが導入されているかどうかを、企業が技術研究開発計画について政府の補助金を申請するにあたっての評価・審査項目とする方針を打ち出している。導入企業が評価鑑定をパスしたら、TIPS証明標章の使用（表示）を認めるなどTIPSを産業界に定着させようとしている。

　初期段階は、電子、情報通信、バイオテクノロジー、デジタルコンテンツ産業、研究機関を重点対象に導入を推進し、その結果を踏まえ、産業クラスターへの導入のあり方について検討を進めていくとしている。（2007.04）