ブログに楽曲を貼り付けたブロガーに初判決

　398の楽曲を誰もが試聴できるようにブログに張り付けたことで、はが著作権法違反とされた22歳の職業学校学生に対し、台北地方裁判所は、営利目的によるものでなく、また初犯であることを考慮し、懲役5ヶ月（服役の代わりに15万元の罰金）、執行猶予3年のついた判決を言い渡した。ブログに音楽を流すことで判決が出たのは今回が初めて。

　ブログに貼り付けた楽曲は400近くあって、人気を集めたのと同時に、IFPI（国際レコード産業連盟）の目をも引き付けた。無料ブログのサイバースペースを提供する台湾で有名な「無名小站」（注：站は「駅」の意）は日頃から「ファイルの違法なアップロードに関し、ユーザーは刑事責任を負うことになる」を宣伝していると説明し、この事件について、違法な内容を削除する要求に応じると積極的に権利者に協力する態度を示している。

　「無名小站」が提供するブログが利用されている数は280万に達し、「Yahoo！奇摩」のそれも200万にのぼる。「Yahoo！奇摩」によると、著作権法に違反するような音楽・映画ファイルのアップロードを事前に制限することが困難だという。

　多くの若者はバッググランドミュージックを設定することぐらいは著作権侵害にならないだろうといる誤った認識をもっているようだ。実際、保護期間が満了し、若しくは自らが創作したものを除き、著作物の利用のほとんどは著作権者の事前同意を得なければならない。（2007.05）