洋画ダウンロードにBT技術提供 サイト経営者らに100万元寄付命じる 著作権保護の宣伝普及に協力求めるケース相次ぐ

J070808Y3 2007年9月号(J97)

 台湾初めてのBT技術による著作権侵害事件が起訴猶予で一件落着した。財団法人「映画及び録画著作物保護基金会」の通報によると、「台湾シンポジウム」というウェブサイトで加入会員に提供するBT技術が洋画のダウンロードに悪用され、米映画制作会社の著作財産権を侵害したという。幸いなことに同サイトを利用する会員の数が限られていることから、被害は広がらずに済んだ。同サイトの責任者、管理者等が若年で誤って法の網に引っかかり、事件後の態度も良好で、再犯の恐れが低いとみて、検察は通報者である基金会と協議した結果、責任者と管理者の二人がそれぞれ50万元、あわせて100万元を著作権保護の宣伝広告ポスターの制作に寄付することで合意し、これにより事件に関わった同サイト関係者九人は全員起訴猶予1年になった。

 もう一つこれと似た事件の場合においても、被告は去年2月から6月まで自宅でパソコンとインターネット接続設備でサイトを開設し、ヒット映画や音楽の無料ダウンロードサービスを提供していた問題で、米映画会社や台湾レコード会社を代表する「映画及び録画著作物保護基金会」から告訴され、起訴猶予になっている。次の内容の宣伝文を、三ヶ月以内にインターネット上の各シンポジウムサイト(掲示板)に掲載するするという異例な条件であった。「わたくしは、違法なサイトを開設して著作権侵害に関わる映画ファイルを交換する場所を提供したことで、警察に摘発され、地方検察署の命令を受けてここで『ファイル交換の協力をしてはならない』ということを、インターネットユーザーのみなさんに説明する。このようなことをした場合、検察・警察当局の捜査を受けることになる。」(2007.08)

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