ネットショッピング紛争相談室が発足 トラブル解決を弁護士がサポート

J071005Y7 2007年11月号(J99)

   ネット通販でトラブルが発生した場合、どうすればよいか?ネットオークションやネットショップでの取引に関するトラブルが急増するなかで、ネットワーク消費者保護協会は四日、ネットショッピングのトラブル解決を手助けしてくれる「網路和事佬」(http://www.nca.org.tw)というネットショッピング紛争相談室を設立した。公正かつ客観的な第三者が、当事者双方の間に介入して紛争を円満に和解させることをモットーに活動し、将来的にはブラックリストではなく、「ホワイトリスト」のデータベースを立ち上げることによって、ネット通販における詐欺行為の抑止を図りたいとしている。

   台湾ではインターネットでお買い物をした経験のある人はおよそ700万人。これだけ大量の取引がインターネットで行われているとなると、消費者が安心してお買い物をする環境の整備や取引の正常化、適正化を維持することがとても重要である。この相談室が発足したのに伴い、ヤフーオークションは同オークションで起きた取引上のトラブルを全て同相談室に持ち込むことにしている。

   「網路和事佬」は、経済部商業司が資策会(情報工業振興会)を通じて、ネットワーク消費者保護協会に指導している「電子商取引に関する法制およびインフラ構築計画」の一環であり、インターネット上でのショッピングやオークションといった取引の際に起こるトラブルについて、助言や解決に向けた手助けを無料で行う。この紛争相談室の設立によって、買主と売主がお互いを信頼できる、秩序的に営まれるネットオークション市場を作りたいという。この相談室をご利用いただけるのは、同協会に加入するネットオークサイトに限定する。今のところはヤフーオークでの取引トラブルのみを受け付ける。

   この紛争相談室を利用する際、まず買主がウェブサイトにアクセスして登録を済まし、トラブルの原因となる問題商品の瑕疵などの状況を記入のうえ、写真をアップロードした後、システムから自動的に売主(出品者)に買主への返答を求める通知が届く。双方には七日間の交渉期間が与えられ、交渉期間を過ぎてもなお解決できない場合、同協会の仲裁委員の判断を仰ぐことになる。

   現在は20名の弁護士が仲裁委員を務めている。今後の目標について、続出するネット取引トラブルの解決に法律専門家の力添えが欠かせないと、各地弁護士会と協議してより多くの弁護士を仲裁の陣営に取り込みたいとしている。(2007.10)

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