相次ぐ学内ネットワークの不正利用 各大学で次々とFoxyソフト利用制限へ
J071113X3 2007年12月号(J100)
多くの大学生が台湾学術ネットワーク等を利用して、Foxy ソフト(P2Pファイル交換ソフトウェアの一つ)を通じて著作権のある音楽ファイル等を違法に交換していることが、国際レコード産業連盟(IFPI)の調べで明らかになった。この調査結果により、IFPIが台湾学術ネットワークの不正利用を防ぐ対策を要請しているのを受けて、教育部(文部科学省に相当)の杜正勝部長(文部科学大臣)は、台湾学術ネットワークを使用している大学や学術機関等にFoxy ソフト等P2Pファイル交換ソフトウェアの利用制限を求めるかどうかについて検討することを指示している。
校内のコンピュータやネットワーク資源の不正利用による著作権法違反のないように、台湾大学は先立って今年4月に校内ネットワークにおけるFoxy ソフトの利用を全面的に禁止することにした。コンピュータに精通する学生の多い理工系の大学のなかで、清華大学は、違法なファイル交換行為があったとIFPIから指名されている学生に対して校内ネットワークを利用する権限を停止する処分にするとともに、近いうちにFoxy ソフトの利用禁止に踏み切る方針を示している。一方、月に十数名の学生がFoxy ソフトを利用した著作権侵害行為で戒告処分を受けているという交通大学は、近く学生を対象に公聴会を開き、原則としてファイル交換の自粛を求め、反則行為への処分を厳格にするほか、Foxy ソフト等の全面的利用禁止も検討すると表明している。
IFPIで把握している著作権法違反容疑事件は百件を超え、今なお増えている状況だという。IFPIはP2Pファイル交換サイトの責任者や違法なピアツープアファイル交換実施者を相手に多数の訴訟を起こし、現在地方検察署(地方検察庁)で調べられている。
Foxy は「簡単操作」「便利」「超高速ダウンロード」「絶対安全」を標榜し、その使いやすさからユーザーの多いP2Pファイル交換ソフトウェアです。(2007.11)