台湾メーカーのブランド価値ベスト２０　３千億元の大台に接近

　2007年度の台湾メーカーの国際ブランド価値ランキングで、上位20位のブランド価値総額は前年比33％増の2,805億元に達することが、国際貿易局のまとめで分かった。このデータから、台湾メーカーは受託生産とサプライチェーンに優位性を有するにとどまらず、ブランド戦略への取り組みもブランド価値の成長に反映され、国際市場における台湾ブランドの活動力を世に表している。

　コンピュータメーカーの華碩（ASUS）は379億元でトップ（07年の予想売上高230億ドル）、四連覇の趨勢科技（トレンドマイクロ）は379億元でASUSに王座を譲った。三位はコンピュータメーカー のacer （355億元）、四位はアップルのiPhoneに先立って、指をスライドさせることによりメニューの切り替えが可能なケータイ“HTC touchTM”（特にヨーロッパ市場で売れている）を市場に送り出したHTC（High Tech Computer）、343億元で初めてのランク入り。五位は中国市場シェア45%を占め、強い成長力を見せている即席ラーメン・飲料水メーカーの「康師傅」（241億元）。　

　市場のグローバル化に合わせて、経済部（経済産業省に相当）は「ブランド台湾発展計画」を立て、「イノベーション台湾」を前面に打ち出している。そのために、ブランドコンサルティング会社「Interbrand」にブランド価値評価を委託し、財務分析と指標分析により世界市場における台湾ブランドの位置づけを示そうとした。（2007.12）