液晶パネル特許国際紛争多発 関係当局が処理体制確立に取り組みへ

J080201Y1 2008年3月号(J103)

 台湾最大手液晶パネルメーカーの「友達」(AUO)、「奇美」(CHIMEI)をはじめとするメーカー各社の特許権確保への取り組みがここ数年の特許取得数の増加に反映している。07年後半に入って生産能力や出荷量ではついに強敵の韓国を抜いて世界制覇となるが、特許戦略に出遅れただけに、世界市場シェアの拡大に伴う特許紛争も多発している。FPD(フラットパネルディスプレー)メーカーを後押しするため、経済部工業局と工業研究院は対策として国際特許紛争処理体制の確立に乗り出した。

 グローバル競争に生き残るための必要な取組みと課題に特許戦略による国際競争力の強化が一番に挙げられた。知的財産局のまとめによると、去年の特許取得件数上位十社にAUOは四位、CHIMEIは九位でランクインした。AUOの過去五年間の累計特許数は2598件、CHIMEIは1034件。

 相次ぐ特許紛争で国の競争力に悪影響を及ぼすことになりかねないので、経済部工業局と工業研究院が連携して今年度から本格的に「FPD産業価値向上計画」をスタートさせることになった。同計画は、FPD産業におけるグリーン製品(環境配慮型製品)サプライチェーンの構築、グリーン製品の検査・認証制度、そして特許権交渉体制の整備、対外的な窓口の一元化、次世代製品の特許戦略の展開、特許権関連問題の解決を含む特許紛争処理体制の確立を柱としている。(2008.02)

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