知財専門裁判官養成訓練スタート 司法院長が開催式でご挨拶の言葉

J080410Y6・J080306Y6 2008年5月号(J105)

 4月7日、知的財産専門裁判官養成訓練講習会の開会式が行われ、六ヶ月間に及ぶ訓練がスタートした。司法院の頼英照院長が挨拶で述べたように、「知的財産裁判所の裁判官には三つの挑戦が待ち受けている。一つは民事・刑事・行政事件が一括して知的財産裁判所で取り扱うこと。もう一つは法律以外の専門分野に関わること。最後は渉外的事件が多いこと」。

 知的財産裁判所は、知的財産法院組織法第3条に定めた事件を管轄するほか、第一審知的財産関係刑事事件及び付帯民事訴訟事件については知的財産案件審理法の規定を適用して、通常の裁判所で取り扱われることになっているので、知的財産専門の裁判所にせよ、通常の裁判所にせよ、知的財産関連専門分野の法律及び実務に詳しい裁判官が求められる。

 初回の講習会に参加する定員は40人、司法院が95(2006)年度に行った知的財産専門裁判官養成訓練コースに参加しなかった裁判官に限って受けることができる。研修期間は4月7日から9月19日までの六ヶ月間。月に二週間、計368時間の講習を受ける形で行う。

 知的財産法院組織法により、知的財産裁判所の創設に伴い、高等検察署の下に知的財産分署(支部)を設置することになる。このため、今回法務部から六名の検察官が訓練に参加し、共同で講習を受ける。

 高裁レベルの知的財産裁判所は今年7月に開設する予定。同裁判所では知的財産関係の第一、二審の民事事件、第二審の刑事事件及び第一審の行政事件を取り扱う。異なる裁判所から選任する裁判官は各類型・段階の訴訟手続きに自由自在対応できるように、知的財産裁判所の院長(長官)を含めた裁判官九人を対象に3月1日から6月30日にかけて職業研修を行っている。(2008.04)

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