特許情報検索 7月1日から無料

J080701Y1・J080626Y1 2008年8月号(J108)

 特許情報の検索は7月1日から無料になった。7月から、利用者はより素早く特許技術関連情報の全文検索ができ、出願案件審査の進捗状況や権利異動の調査、そして特許明細書の映像ファイルの入手も以前よりずっと便利になった。知的財産局により、無料検索システムの導入により、企業が特許請求範囲および関連分野の技術発展状況を事前に把握することによって、研究開発への資金投入の重複が避けられる。

 台湾の特許情報検索システムはもともと一部のみ無料で、年間利用料金もアカウントによって2万元から60万元程度。無料で検索できる範囲がかなり限定的で、スピードも遅い。

 世界知的所有権機関(WIPO)によると、特許明細書には90%~95%の研究開発成果が含まれていて、そのうち八割はその他の雑誌や刊行物に記載されていないという。このため、専門誌や百科事典など技術の発展に関連する資料のなかで、技術のコアを開示するのは特許明細書に限る。特許情報をうまく利用すれば、平均で研究開発時間を六割短縮するだけでなく、研究開発経費も四割省ける。

 特許データバンクの構築は産業界全体における研究開発の成果と絶対的な関係をもっている。このため、知的財産局は2007年から「本国特許全文デジタル化作業」という科学技術専門プロジェクトによる補助金の要請に力を入れ、そして今年に入り、特許明細書の全文を収録するデータバンクの構築に全力をあげると同時に、検索情報のダウンロードに必要なシステム「中華民国特許情報検索システム」の再整備にも積極的に取組んできた。(2008.07/2008.06)

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