相次ぐ内外医薬品メーカーの特許争訟、経済部 訴訟基金設立を提案

J080811X1・J080811Y1 2008年9月号(J109)

 外国医薬品メーカーが相次いで特許侵害訴訟を起こしたのを受けて、国内の後発品メーカーも反撃を示し、台湾医薬品市場をめぐる防衛戦が始まった。特許紛争に巻き込まれた医薬品の市場規模は総額20億元を超える。外国先発医薬品メーカーは台湾市場を独占するため、権利期間が終了するにもかかわらず、医薬品関連特許や医薬品取扱説明書に関する権利の確保という名のもとに、台湾メーカーを相手取りに提訴することで、ジェネリック医薬品の発売を先延ばしする狙いが背景にある、とバイオ製薬業界の関係者はこうみる。

 規模で外国メーカーに引けを取る国内メーカーが訴訟に勝ち取るには、仮処分取消しなどの担保金提供で莫大な資金が必要なため、政府の後押しで製薬業界が力をあわせて3億元の訴訟基金を設立することを、経済部「バイオテクノロジーおよび医薬工業発展推進チーム」は提案した。(2008.08)

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