知的財産管理システム、導入企業は三年間で四倍増

J080828Y5 2008年9月号(J109)

 2005年に知的財産管理体制(TIPS, Taiwan Intellectual Property Management System)を実施して以来、TIPSの導入企業は2008年に4倍も増え、知的財産管理を必要とする企業の増加傾向が強まっている。

 経済部工業局は企業における知的財産管理体制を整備するため、TIPSの普及促進を資訊工業策進会(情報通信工業振興会)科学技術法律センターに委託した。TIPSは産業界に通用するシステムであり、TIPSに基づいて構築した制度は、企業内部体制の統合や研究開発のコストダウン、知的財産権保護などの目的を達成するのに寄与する。

 知的財産管理制度の確立は主に先行技術検索、設計回避、権利侵害分析、特許戦略、ベンチャービジネスに重点を置く。これを外部の専門家にアウトソーシングすると、トータルの費用は非常に高い。

 ほとんどの国内企業に知的財産管理の経験が欠如している。しかし、TIPSを導入して基盤を整備し、検査認証機関の審査を受けると、経験がなくても知的財産の管理・流通・運用が素早くマスターできる。TIPSとカウンセリングの相乗効果によって、知的財産管理体制の構築を希望する企業は断然軌道に乗るのも早い。

 政府は近年、TIPSによる企業診断とシステム導入に力を入れ、その効果が徐々に現れ始めている。今年TIPS導入を希望する企業は過去最高、そして学術機関からも指導要請があったことから、TIPSの受け入れが上々ということの証である。その実績は市場における運用状況によるが、今後は導入企業がさらに増えるだろうと予想される。(2008.08)

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