テレビゲーム機改造 調査局は八か所で一斉取締りを展開

J080927Y3 2008年10月号(J110)

 テレビゲーム機の改造に調査局はメスを入れた。26日午後、調査局は八ヵ所で一斉に取締りを行い、ゲーム機販売業者七名に任意出頭を求めるとともに、「wasabi」と呼ばれるゲーム機改造用のチップ100セット余、改造されたゲーム機本体50台余、海賊版ゲームソフト2000枚余及び関連帳簿資料を押収した。

 人気ゲーム機がリリースされる都度に、その後、ゲーム機本体に搭載されたコピーガード機能を解除できる技術が開発され、チップを組み換え、リージョンフリーにして発行地域に制限されずにどこの海賊版ゲームソフトも楽しめることになる。各国からゲーム機改造のケースが相次いで伝えられ、台湾の調査当局も調査結果が固まった段階でタイミングを見計らってゲーム機改造用チップの製造元や販売店への摘発に踏み切った。

 調査局関係者によると、ゲーム機は簡単に改造でき、インターネットでその方法を教えるサイトもある。台湾国内では少なくとも数百以上のゲーム販売店がマニアの依頼を受けて改造を行っているという。そればかりか、これらの販売店で販売されている海賊版ゲームソフトと正規品との価格差はなんと10倍を超える。著作権法第80条ノ2により、コピー防止技術解除のための設備又は技術の製造、輸入をし又は公衆に提供した者は、1年以下の懲役若しくは拘留に処し、又は2万元以上25万元以下の罰金を科し、又はこれを併科する。ガードゲーム機の改造が著作権侵害を構成する可能性は高い。

 ゲーム機改造の取締りのほか、安価な海賊版ゲームソフトの市場への流入に歯止めをかけるため、知的財産権保護警察隊は恒例の取締り活動で今年度8月までに被害額新台湾ドル1000万元以上の海賊版ゲームソフト製造販売を四件摘発し、携帯ゲーム機用ソフトを含めて計15,630枚の海賊版ソフトを押収している。チラシを配ったりネットオークションで出品したりするなど、夜の屋台で平然と陳列して販売するパターンもある。(2008.09)

2008年1~8月の知的財産権保護警察隊による米日商標権・著作権侵害摘発状況

類別

期間 

日系企業――商標権 日系企業――著作権 米企業――商標権  米企業――著作権
 件数
被害額
(概算) 
件数
被害額
(概算) 
件数
被害額
(概算)
件数
被害額
(概算) 
1月  5 6 675,4728,31 11 11 27,759,718 11 14 36,740,468  57 57 415,425,048
2月 8 8 2,873,334 4 4 2,589,860 12 13 14,749,312 51 42 178,754,911
3月 21 25 169,638,336 8 10 26,453,572 18 26 28,091,134 78 35 232,562,950
4月 7 7 3,442,190 9 9 29,742,546 9 9 17,218,879 78 45 652,884,449
5月 23 24 8,314,400 6 6 8,994,160 24 28 133,536,938 77 38 286,502,654
6月 18 21 7,245,819 20 20 21,522,260 43 50 29,215,843 76 49 214,173,963
7月 4 5 404,554 10 10 25,106,307 15 17 42,926,930 60 36 249,418,744
8月 12 14 2,098,827 5 5 10,774,009 15 17 2,702,887 91 43 142,185,873
累計 98 110 194,692,932 73 75 152,942,432 147 174 305,182,391 568 345 2,371,908,592
情報源:知的財産権保護警察隊/製表:TIPLO

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