中英対照特許技術用語データバンク 無料利用サービス、知的財産局

J081219Y1・J081218Y1 2009年1月号(J113)

 知的財産局が立ち上げた「中英対照特許技術用語データバンク」は2008年12月8日から無料で検索サービスを始めた。データバンクに収録された用語は179万語に達し、国立編訳(編集・翻訳)館の学術用語、国家実験研究院科学技術政策と情報センターの科学技術用語同義語及び本国特許英語摘要、国際特許分類中英語用語、国際工業設計分類を盛り込んでいる。

 特許明細書には幅広い専門技術分野に関する用語が使われ、同一の事物概念に関しても異なる技術用語で表現されることがよくあり、特許技術間の関連性、そこから派生する関係にも複雑なものが付き物である。さらに、大量の技術的専門用語及び新語が次から次へと作られ、ユーザーが対応の英訳用語や最新情報を検索することが難しくなり、先行技術検索ないし産官学界における技術の研究開発及び利用に不利な状況が生じる。

 「中英対照特許技術用語データバンク」は、当局内部の特許審査官にとって先行技術検索の正確度の向上、そして中英対照技術用語の検索にかかる時間や手間の節約に寄与するものであり、英訳審査官がこのデータバンクを利用することによって、本国特許摘要の訳文の用語の一致性を高めることができる。対外的には、本国人が特許出願時に英訳技術用語を把握し、同一用語が異なる分野においての英語の使い方を理解し、またあるテーマに関するあらゆる用語の可能性を分析して、申請の重複を避けられるというメリットがある。外国人は英語から対応の中国語をサーチすることができるほか、中国語特許文献を理解するのにも役立つ。

 このほか、データバンクには「人工知能的関連用語提示」機能も付いている。例えば、「コンピュータ」を入力すると、システムは「パソコン」、「マイクロコンピュータ」、「コンピュータネットワーク」、「コンピュータプログラム」等の関連語彙を自動的に提示するから、ユーザーが多方面にわたる関連用語を一度に把握することができる。(2008.12)

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