08年の台湾特許出願・登録件数ランキング

J090119X1・J090119Y1 2009年2月号(J114)

 台湾知的財産局が1月18日に発表した2008年の特許(実用新案、意匠を含む)出願及び登録件数ランキングによると、台湾法人で首位を獲得したのは鴻海(HON HAI)精密工業、六年連続してトップの六連覇を達成。経済部(経済産業省に相当)所轄の財団法人工業研究院及び大手電子メーカーの英業達(Inventec)はそれぞれ二位、三位を獲得。外国法人で、出願件数トップツリーはクアルコム(米社Qualcomm)、ソニー(日)、フィリップス(オランダ)だが、登録件数はインテルとサムスンがともにトップ。

 知的財産局が08年に受理した件数は07年の81,834件より1,767件増えての83,601件、2.16ポイントの小幅な成長となった。台湾の出願は突出して電子、情報通信、光電産業など国際競争力の強い分野に集中する。

 外国法人出願の内訳を見ると、去年はクアルコム社の886件が最も多く、07年より244件増加。07年トップのソニーは二位に下がり、フィリップスは横ばいの三位。外国法人の登録状況についてはインテルとサムスンがともに203件でトップ。日本のセイコーエプソンは後を追う。

 知的財産局が発表した出願状況から学界で技術開発への取組みを強めていることがわかる。出願ランキング百位のうち台湾大学は239件で13位だが、大学(大学院・技術学院)ではトップ。他に出願件数が百件を超える大学も七つある。イノベーションに重きを置いていることが台湾産業競争力の強化につながり、世界各調査機関が発表した世界各国の競争力報告書からも台湾の技術力を評価するコメントが示されている。(2009.01)

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