イノベーション競争 台湾特許出願数世界七位
J090119Y1・J090120Y1 2009年2月号(J114)
世界知的財産機関(WIPO)が2008年末に発表した特許統計データによると、07年の世界各国における特許出願件数は約250万件、そのうち、アメリカは484,955件、日本443,150件、EU特許庁140,725件、中国693,917件、韓国245,847件、この五カ国の特許庁が受理した出願件数は合計でおよそ201万件。この五つの特許庁に特許出願が集中することから、商戦の主戦場はどこにあるか一目瞭然である。とりわけ最近注目の的の中国は連年二桁の成長率を記録しているので、世界市場に目を向けている企業が必ず取ろうとする要地である。
台湾は2007年、81,834件の出願を受理しており、各主要特許庁の出願件数で七位。2008年の出願件数はさらに83,601件に増えての増加傾向を見せている。スイスに本部を置く調査研究機関、国際経営開発研究所(International Institute for Management Development、IMD)が発表した2008年の国際競争力ランキング、世界経済フォーラム(World Economic Forum、WEF)の世界競争力報告(Global Competitiveness Report)及びイギリスの経済誌「エコノミスト」誌系の調査機関(エコノミスト・インテリジェンス・ユニット、Economist Intelligence Unit/EIU)の「IT産業競争力評価」が発表したところによると、台湾は特許数或いは特許産出力ともに上位を占め、イノベーション競争における好成績が国際的に高く評価されている。
1998~2007年の台湾、米国、日本、欧州、韓国、中国における特許出願件数
国別 |
台湾 |
米国 |
日本 |
欧州 |
韓国 |
中国 |
1998年 | 54,003件 | 260,889件 | 452,201件 | 82,260件 | 127,816件 | 121,989件 |
1999 | 51,921 | 288,811 | 453,306 | 89,319 | 143,696 | 134,239 |
2000 | 61,231 | 315,015 | 484,948 | 100,706 | 173,014 | 170,682 |
2001 | 67,860 | 345,732 | 487,404 | 110,119 | 182,283 | 203,573 |
2002 | 61,402 | 356,493 | 466,806 | 106,325 | 182,916 | 252,631 |
2003 | 65,742 | 366,043 | 460,528 | 116,613 | 197,084 | 308,487 |
2004 | 72,082 | 382,139 | 471,823 | 123,706 | 219,052 | 353,807 |
2005 | 79,442 | 417,508 | 477,719 | 128,679 | 243,318 | 476,264 |
2006 | 80,988 | 452,633 | 456,323 | 135,429 | 250,136 | 573,178 |
2007 | 81,834 | 484,955 | 443,150 | 140,725 | 245,847 | 693,917 |