知的財産局、09年の重点施策「トリプルEプラン」を発表

J090119Y6 2009年2月号(J114)

 知的財産局の2009年の重点施策は「トリプルEプラン」の一言に濃縮することができる。要するに、Examination、Excellence、Enforcementという三つのEプランである。一つ目のEはExamination:1.特許審査に携わる人手(マンパワー)不足を解消すること。2.特許審査の質を確保すること。3.新規出願結審の数を増やすこと(09年までに5万件の目標を達成)。そのコアの部分は特許審査機能の強化である。

 二つ目のEはExcellence:知的財産関連法制の優良化が目標である。詳しくは、特許法改正案、商標法改正案、著作権法ISP法案及び著作権仲介団体条例改正案の立法化を目指す。同局によると、そのいずれも重大な法改正であり、国会を通過すれば、制度面で企業の知的財産権に対する運用と保護の強化につながるという。

 三つ目のEはEnforcement:1.著作権の利用許諾に関する体制の確立。これには著作物を合法的に利用する考え方を定着させ、仲介団体(著作権管理団体)の利用者に対するライセンシング体制の健全化が含まれる。2.「知的財産権保護3ヶ年(2009~2011)行動計画の徹底化」を推し進め、模倣品・海賊版への取締りを強化する。3.検察・警察機関及び裁判所等司法当局と連携しながら、知的財産権保護を確実に実行する。要するに著作物の利用と法執行機能の強化という方向で努力していく。将来的には需給双方(権利者と利用者)のライセンシングをめぐる紛争を最小限に抑え、著作物の利用価値を最大限に引き出す。そして模倣品・海賊版への効果的な取締りを展開し、法律による保護を強化し、企業の投資意欲を向上させる。(2009.01)

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