台英経済貿易交渉会議、イギリス側　著名商標保護に関心示す

　第14回台英経済貿易交渉会議は1月15日に台北にて開かれた。同会議は両国が経済貿易事務における最重要なコミュニケーションのプラットフォームであり、今回イギリス側は次長レベルの閣僚が訪問団を率いて会議に臨んだ。

　今回の会議は台、英政府間の経済貿易の交流と協力強化に焦点をあてている。詳しくは経済貿易について、イギリス側は台湾のイギリス企業の知的財産権に対する保護、国民健康保険処方箋医薬品価格設定・給付制度及び政府調達の基本指針の実施と実務の一致性等に関心を示している。これに対し、台湾側は台湾と欧州連合との自由貿易協定（FTA）締結へのイギリス当局の支持を求めている。

　協力強化については、台湾側は、風力発電機制御装置システムに関する技術連携、紡績技術研究開発の交流プラットフォーム構築及び伝統医薬を含めてサイエンス技術の研究開発と連携の議題を切り出し、イギリス側と意見を交わした。このほか、イギリス側はバーバリー等イギリスの著名商標が侵害されたときの台湾側のエンフォースメントを訊ねた。

　台湾がWTO枠組下の政府調達協定に加入したばかりなので、経済部もこの会議を機に「愛台12建設（台湾を愛する12大公共建設）」への参加或いは投資をイギリス側に促した。イギリス側は特に建設工事コンサルタント、都市更新、環境保護に関連する項目に興味を表している。

　イギリスは台湾の欧州における第三の貿易パートナーで、世界トップ水準にある製薬、バイオ化学、エネルギー等の先端技術を導入する際に最優先に考える対象国の一つである。（2009.01）