海賊版販売　元折込広告業者が1年足らずで千万元もの不正利益を　警察が半年の追跡をかけ、ようやく犯人を逮捕

　折込広告業者黄正義はコンピュータ、コピーライターなどを利用して海賊版を製造・販売し、新聞折込チラシで宣伝するほか、宅配便で注文した顧客に配送するなどで警察の目を盗んだ。販売してから得た不正利益は千万元余り、被害額は３千万元と概算する。知的財産権保護警察隊はおとといの晩、台北市永吉路（大通り）で黄氏の身柄を確保し、取調べを行った後、著作権法違反の容疑で書類送検した。

　警察は黄容疑者（五〇才）の永吉大通にある倉庫から３万枚余りの海賊版を押収し、そのうち、市場価格１万元以上もするコルテオ太陽劇団のＤＶＤやヒット歌手のアルバム、劇場公開中の映画及びアメリカ、日本、韓国、中国のドラマなどが含まれていた。

　同警察隊によれば、黄容疑者は警察の捜査から逃れるため、携帯をよく換えるほか、折込チラシに載せた連絡先の電話番号も中国上海を介してつながるように、様々な仕掛けをして警察の手から逃れようとした。黄容疑者の海賊版製造工場は１日当たり千枚の海賊版を出荷し、一日の売上げは１０万元を超える。警察は半年の追跡を経てようやく犯人の所在を特定し、逮捕した。（2009.06）