組み合わせる変形ロボット玩具の模倣品を大量押収　基隆税関で　映画「トランスフォーマー/リベンジ」大ヒットのせい

  米映画「トランスフォーマー」が大ヒットし、その玩具もよく売れている。台湾北部の基隆関税局は29日、トランスフォーマーの商標を不正に使用する組み合わせる変形ロボット玩具、27箱で総計1万1540点を押収したと発表した。被害額はおよそ新台湾ドル171万元。税関で事件の調査をさらに進めている。

  同税関はこのほど、貨物検査員は中国から輸入するプラスチック製の玩具を検査するときに、うち27箱は組み合わせるロボット玩具であることを発見した。これらの貨物の包装には「TRANSFORMERS（トランスフォーマー）」という文字が印刷されており、商標を不正に使用した疑いがあるとみて、「税関による特許・商標及び著作権の権益保護措置の実施協力に関する作業要点」の手続に従い、商標権者に税関まで本物かどうかを認定するようという旨を通知した。権利者が鑑定したところ、確かにニセモノであることを確認し、税関密輸取締条例第39条ノ1により、貨物価格の2~4倍に相当する過料を科し、並びに貨物を没収するほか、刑事責任の追及に関しては、商標法違反の疑いで送検した。

  基隆関税局によると、模倣品を撲滅するため、関税総局は毎年有名なブランドの商標権者或いはその代理人を招いて各地税関で講習会を開き、税関職員のニセモノに対する鑑定力を高め、ひいてわが国のイメージアップにつなげていくことにしている。今回は即ちその成果の現れといえよう。（2009.09）