試験問題集の違法コピーグループを摘発 知的財産保護警察隊、被害額1億超

J090928Y3・J090927Y3 2009年10月号(J122)

   高校、中学、小学校の試験問題と一部の学習塾・予備校が出した試験問題の内容と一致することで、保護者、学生や生徒は試験が不正に行われたとした疑惑について、知的財産権保護警察隊が数ヶ月にわたって関係資料を収集・分析し、確かな情報を掴んで捜査に乗り出した。

   本件主犯李○○は十数年前まで学習塾の経営者で、業界ではかなり知名度の高い数学教師だった。李氏は、本屋は無償で教科書の問題集を学校の教師に提供することをよく知っているため、学習塾・予備校は問題集が手に入れば的中率が高まり、学生を募集するのに有利だということにつけ込んで、問題集の入手と違法コピーに取り掛かった。しかし、本屋が問題集を一般に売り出すには一度に30セット以上の購買が必要なため、李氏は業界の事情に詳しく、一般の学習塾・予備校或いは保護者はそんな大金を出して買うわけがないと思い、一回で問題集を30セット購入し、ちらしを全国各地の学習塾・予備校及び学生・生徒に送り、注文を受ければコピーし、宅配便で配送する。

   李氏はそのキャリアを悪用して、各出版社の命題などの関連資料を把握し、暴利を貪り、新聞折込広告で各出版社が発行する学校教師用の問題集及び学校の試験用紙、学習用紙などの教材を販売していた。本件は二ヶ月余りの調査を経て2009年9月22日に警察専門チームがタイミングを計らって、令状をもって一挙に李氏と劉○○が犯行を隠匿するために海賊版光ディスクを保管する倉庫と学校試験用紙を違法コピーする工場とする二ヶ所のアパートを捜索した。李氏は着払い宅配便の形で事業を経営し、全国各地の学習塾に海賊版問題集を販売していた。開学期間中は特に売上げが月に数百万元に達し、年間1千万元以上にものぼる。

   警察が現場で押収した証拠は260箱に達し、うち2009年度前期の各級学校の教師が出した最新の問題集までが含まれた。被害額は1億元を超えるとみられる。同警察隊が結成して以来、摘発した問題集違法コピー事件で今回が最大規模という。(2009.09)

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