PGA TOURゴルフクラブ模倣品750本を税関が発見、没収へ

　基隆関税局五堵支局貨物検査員は先日、中国製ゴルフクラブ750本を発見し、ＰＧＡＴＯＵＲの商標を不正に使用した疑いがあるとみて、詳しく調べることにした。被害額は200万元相当。　

　同関税局によると、750本のゴルフクラブについて輸入通関書類には商標を申告していない。ところが、検査員が査察をするときに、貨物にはＰＧＡ　ＰＬＡＹＥＲの図柄が印刷されている。検査員は商標の不正使用があったのではと不審に思い、「税関における特許・商標及び著作権権益保護措置の実施協力に関する作業要点」の作業手続に基づき、商標権者に出頭して認定するよう通知した。関係者の代理人が鑑定した結果、商標の使用許諾を受けていない模倣品であることを確認し、法により押収した。

　知的財産権保護に関する水際措置を確実に実行し、わが国のイメージアップを図るため、前々から税関は重点取締対象の模倣品・海賊版の撲滅に力を入れている。商標権侵害疑義貨物について、同局は商標権者が鑑定を行い模倣品であることを確認するのをまって、税関密輸取締条例第39条ノ１に基づき、貨物価格2～4倍に相当する額の過料を科するほか、貨物も没収する。刑事責任の部分については、商標法違反で書類送検する。（2009.10）