台湾AUO社、6千件特許を所有 米OT300特許株価指数の構成銘柄に入選

J091127X1・J091127Z1 2009年12月号(J124)

 台湾大手液晶パネルメーカー、AUO社は26日、2009年から2010年にかけての米特許株価指数オシャン・トモ300パテント・インデックス(訳注:the Ocean Tomo 300 Patent Index, OT300は簿価と比較して価値の高い特許を保有する上位300社で構成される初の株価指数である)の構成銘柄に入選されることになったことを発表した。

 米オシャン・トモ300パテント・インデックスの計算システムは企業の技術革新比例を取り入れ、さらに特許数でその帳面価値を反映させる。OT300により、今後、企業の価値は無形資産で決められる。その重要性と有形資産の比例は8対2になる。2009年11月の時点で、AUO社は6000件近くの特許を取得しており、出願中の特許は5,500件。オプトエレクトロニクス産業で、AUO社が国内での特許出願件数は年々上位を占めている。

 同社の技術研究者は1,700人を超え、「友達科学技術センター」は台湾全国で最大規模の光電研究開発拠点のみならず、世界中でも屈指のフラットパネルディスプレー(FPD)技術の研究開発センターである。近年、その研究開発の触角はさらにエコエネルギー等関連分野に伸ばしている。

 2006年に米Ocean Tomo社と証券取引所の共同発表によるOT300は、現在、優れた特許ポートフォリオを保有している米国の上場企業300社を構成銘柄とする企業インデックス「Ocean Tomo 300 Patent Index」を運用しており、知的財産を計る唯一の指数として重要な投資判断の材料になっている。(2009.11)

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