卒業証書電子化 成績や履歴即時読み取れる、財政部印刷工場が特許出願 デジタル化した認証技術と文書偽造防止技術

J091123Y1 2009年12月号(J124)

 今後、卒業証書は単なる一枚の紙に過ぎなくなる。財政部(財務省に相当)印刷工場は最近、「REID偽造防止証書システム」及び「ネットワーク認証・偽造防止技術」に関する特許登録出願を提出し、このことを教育部(文部科学省に相当)にも報告した。今後、卒業証書は在学成績及び写真等の個人情報を直接読み取ることができ、インターネットを通じて伝達するときにも偽造防止機能がついている。しかも見た目は今の卒業証書とほとんど変わらないという。

 教育部次長林聡明氏によれば、電子卒業証書を持てば、卒業生が在学期間中の成績、履歴を持ち歩くことができ、世界の流れになる。ただ、未だ多くの問題が未解決だ。例えば、他人の盗用を防ぐための技術問題の克服など。なので、いつ実施できるか、今の段階でいえる状況ではないという。

 「REID偽造防止証書システム」は今の卒業証書にチップを取りこみ、見た目はほぼ今と一緒、何の異常も感じさせない。ただコンピュータを通して真偽を判別するだけで、在学期間中のあらゆる個人情報を直接読み取れる。財政部とともに技術開発を進めてきた朝陽科学技術大学の関係者によると、この技術は銀行のチップキャッシュカードの機能に類似する。

「ネットワーク認証・偽造防止技術」はデジタル化した偽造防止の認証技術である。例えば、携帯電話で卒業証書を撮り、他人に伝えたときに、他人は認証技術によって証書の真偽を確かめることができる。免許や有価証券など偽造防止のニーズのある文書はすべて適用する。

 特許権さえとれば、初の電子化した卒業証書を発行すると教育部は同意する。各級学校の卒業証書も画期的な変革を迎える。特許権によって保護されるから、財政部印刷工場は唯一印刷できる工場になる。財政部印刷工場は積極的に経営方針の転換を図ろうとしている。将来的に中国学歴を承認すると、ニセモノが横行する中国の学歴を認証する必要が出てくる。学歴関連書類の偽造問題を解決するとともに、大きなビジネスチャンスを生み出す。(2009.11)

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