企業化した海賊版製造組織を検挙　ゲームソフト2万点押収　被害額3千万元

　潘（ハン）○○は台北地区のテレビゲーム機専門店の最大のサプライヤーであり、売上げが好調で、外国人や学生にまで名を知られ、ハンから海賊版ゲームソフトを購入している。アメリカに端を発した金融危機で、台湾では「お宅」経済が台頭し、ゲームソフト（PS2、Wii、x-box）の売れ行きを伸ばしている。ハン容疑者は一枚200元でゲームソフト機専門店に販売し、日に約千枚余りを出荷していた。 

　知的財産保護警察隊は専門プロジェクトチームを結成して長期にわたって尾行・見張りをしていた。一方、容疑者は警察の目を盗むため、中国でプレスした海賊版ゲームソフトを中国から航空便で運送し、さらに包装して、テレビゲーム機専門販売店及び一般の消費者の注文を受けて売りさばいた。ハン容疑者は犯行の暴露を避けるため、取引のたびに真っ先に代金を支払ってもらってから、そのスタッフがバイク便で配送し、人目に付かないように気をつけた。同警察隊専門隊員は半年にわたって監視したところ、とうとうそのアジトを突き止め、一挙に2万点余りの海賊版ゲームソフト（PS2、Wii、x-box）を詰め込んだ倉庫をおさえた。被害額は新台湾ドル3000万以上（約9千万円）と概算。容疑者によると、台北地区のテレビゲーム機専門販売店に海賊版ゲームソフトに供給するだけで、1日当たり千点余りを売上げ、月間の営業収入に百万元程度。取り調べ後、容疑者を著作権法及び商標法違反の罪で書類送検する。（2009.11）