日本製ゲーム機をチップ搭載で改造 販売店経営者らに判決 コピーガード回避の部品提供は著作権法違反

J100420Y3 2010年5月号(J129)

 著作権者に無断でチップを取り付けてゲーム機を改造していた問題で著作権法違反の罪に問われた被告らに懲役3月~5月の判決が下った。被告らは、ゲームソフトに含まれたコピーガード信号を正確に識別することができないようゲーム機を改造し、再生可能地域を限定するためのリージョンコードを解除するサービスを有料で提供していた。ゲーム機が改造されると、地域を問わず正規版も海賊版も読み取れることになる。これは、著作権法第96条の1で禁止されている、公衆向けのコピーガード回避の部品提供にあたり、立派な違法行為である。

 ゲーム機本体には、本体が読み取るゲームソフトが正規メーカーによって製造されたものか、或いは著作権者の利用許諾の下、製造されたものかどうかを識別したり認証したりする機能が付いている。ゲームソフトを本体に入れ、再生する際、ゲーム機本体は当該ゲームソフトにコピーガード信号(copy prevention code)が含まれているかどうかをチェックする。コピーガードが含まれていない場合には、ゲーム機はソフトを読み取れず、再生ができなくなる。これは著作物を違法なアクセスから守るための技術的保護手段であり、著作権者の許諾を受けなければ、上記コピーガードを解除する部品を公衆に供用してはならない。

 業者の話では、海賊版ゲームソフトDVDは一枚につき100~200元の間で販売されている。但し、ゲーム機を改造しなければこれを読み取ることができない。ゲーム機改造の料金はおよそ1,000元程度で、正規版ゲームソフト一枚の価格に相当する。このため、ゲーム機を購入するついでに、販売店に改造を依頼する人が少なくないという。(2010.04)

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