知的財産保護警察隊、最大規模の海賊版製造工場を摘発　被害額１億元にのぼる

　知的財産権保護警察隊嘉義支隊は海賊版販売の折込広告を手掛かりに数か月にわたる調査を進め、証拠が固まったのを待って家宅捜査を行い、三百台余のDVDライター及び劇場公開中の映画やゲームソフト、音楽CD、アダルトビデオ、アニメ、日韓ドラマなど計10万点超の各種海賊版を押収した。同海賊版製造販売組織は毎日数千点におよぶ海賊版を出荷し、1か月当たりの収益は推計百万元、被害額は1億元を上回る。

　警察の調べで、この犯罪グループは活動を始めて2年間、販売網を全国に展開している。林容疑者（経営者）から海賊版を購入した顧客は数万人もいる。人目につきにくくようにするため、他人名義の携帯電話で注文を受け、料金着払い宅配便を利用して海賊版を全国に発送する。また桃園県でDM発送、苗栗県の頭份に設置してある工場でプレス、新竹県竹北から出荷、というパターンでその作業を各地に分散して行っていた。網の目を巧みにくぐるつもりだったのに、挙句の果て活動拠点が所在しない嘉義（地名）の警察隊によって摘発されたとは容疑者が思ってもいなかっただろう。（2010.06）