オタク文化ブーム、デジタルコンテンツ産業規模 三年後に7,800億元の見込み

J100716Y5 2010年8月号(J132)

 経済を動かすオタク文化ブームが盛り上がりを見せる中、家庭内におけるエンターテイメントを軸とした趣味・娯楽がわれわれのライフスタイルを変えようとしている。中国との関係改善に伴う各産業分野での協力関係がよりいっそう緊密になり、また言葉を共通しているメリットとして民間レベルの文化交流が活発化することによるデジタルコンテンツの市場規模は2013年には7,800億元にまで拡大し、4年以内に投資額が1,000億元に達すると推測される。

 7月15日の行政院会議を通過した「デジタルコンテンツ産業発展行動計画」では、中国や東南アジアなどの新興国市場をターゲットに、台湾にとって強みのデジタルゲームソフト、アニメ、デジタル映像・音声、デジタルコレクションの商業化を重点的に発展する方針を打ち出している。この計画の実施により、31,500の新たな雇用機会の創出及び140億元規模の国際協力事業を促成することが可能になる。

 言うまでもなくインターネット社会においては、中国語を使うユーザーが非常に大きな割合を占めている。台湾は東西文化が合流するところに位置し、多元的かつ豊かなライフスタイルを実現しているので、この優勢を活かして中国との連携体制の構築に積極的に取り組んでいくべきである。デジタルコンテンツ産業発展計画は次の四つの方向性を示している。
1.ソフトウェアとハードウェアの統合を通じた(川上産業から川下産業に至る)バリュー・チェーンの構築。
2.国際マーケティング活動の展開、中国との産業交流の促進、協力関係の強化と共通基準の策定の推進。
3.創作の多元化、民間レベルの共同制作専門プロジェクトの実施による幅広い分野に跨る協力促進、政府基金とベンチャーキャピタルの投資誘致。
4.学研連携強化、産業における人材育成のエネルギーの充実。
 (2010.07)

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