グリーンテクノロジー競争力 台湾は世界六位 アジアで二位、スイスIMD調査

J100708Y5 2010年8月号(J132)

 スイスのビジネススクールの経営開発国際研究所(IMD: International Institute for Management Development、本部ローザンヌ)が公表したグリーンテクノロジーに関する競争力の世界ランキングで、太陽電池及びLED関連分野の優れた生産力が高く評価され、六位(アジアでは日本に次いで二位)にランクされた台湾はリーダー的な存在感を増している。

 IMDがグリーンテクノロジーの競争力についてアンケート調査を実施したのは今回が初めて。調査対象となった五十八の国・地域のなかで、トップスリーはドイツ、日本、オーストリア。満点十点で台湾は6.7点で六位、十四位のシンガポール、十五位の韓国、三十一位の香港、四十二位の中国をリードしている。

 台湾におけるICT産業(情報通信技術)のサプライチェーンの最適化が図られていて、グリーンテクノロジーを発展するのに非常に有利である。グリーンテクノロジー立国を目指すして、台湾当局は「エネルギー国家型科学技術計画」及び「グリーンエネルギー産業の日の出行動計画」の推進に取り掛かっている。五年間でそれぞれ303億元及び200億元の経費を投入してコア技術を開発し、政府主導でグリーンエネルギー事業の活性化を後押しして、私的資金による投資規模の拡大につなげていきたいとしている。

 工業技術研究院「産業経済及び趨勢研究センター(Industrial Economics & Knowledge Center,IEK)」が調査したところ、台湾の2009年における太陽電池の生産高は743億元にのぼり、世界市場シェアの12.2%(世界四位)を占めている。そして台湾のLED産業の生産高は590億元で世界市場シェアの25%を占め、トップの日本に次いで二位。エネルギーを効率的に利用する地球環境に優しい技術やシステムの開発で先進国に引けを取らない競争力を身につけている(2010.07)

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