中国のメモリーメーカー「朗科」は台湾メーカーを相手に特許侵害訴訟 特許侵害成立 板橋地裁から1600万元の賠償金支払命令 裁判番号:板橋地方裁判所96年度重智字第14号

J100906Y1 2010年10月号(J134)

 中国のメモリーメーカー「朗科科技」は台湾メモリーメーカー「勁永」が製造するトラベル用USB(Universal Serial Bus: ユニバーサル・シリアル・バス)が同社所有の特許権を侵害するとして訴訟を起こした裁判で、板橋地方裁判所は特許侵害成立と判断し、「勁永」に1,600万元の賠償金を原告会社に支払うよう命じる判決を言い渡した。

 中国企業が台湾企業を相手取った初めての特許侵害訴訟だけに、同業界の注目の的となっている。が「勁永」を告訴する前に、すでに中国の数々の同業者や日本のソニーを相手に訴訟を提起している。「朗科科技」は今までの裁判で勝訴を獲得したことが多く、判決前に和解が成立し、サプライヤーの協力関係になったこともある。

 「朗科科技」が台湾で取得した第1237264号特許は、「多機能半導体保存装置及びコンピュータ起動方法」に関するもので、「商福爾科技」に依頼して3年前に市場から購入した被告会社製造の係争商品を台湾大学工業研究センターに鑑定させたところ、被告会社が原告会社の特許を侵害したとの結論が出された。

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