著作権侵害の財産権に関わる争議 レリーフガラス工芸品の剽窃に30新台湾ドルの賠償命令

J101121Y3 2010年12月号(J136)
レリーフガラス工芸品の首美有限公司(以下「首美公司」)は同業者である安格士国際有限公司(以下「安格士公司」)が首美公司のレリーフガラス工芸品「GROW」と「知初」を剽窃したとして90万新台湾ドル近い賠償金の支払いを請求していたが、知的財産裁判所は審理の結果、安格士公司に30万新台湾ドルの支払いを命じた。安格士公司は上訴することができる。[知的財産裁判所民事判決-99民著訴36]
 首美公司側に主張によると、同社は1978年に創業し、業界では知名度が高い。「GROW」と「知初」の2作品も安格士公司が設立される以前にホームページ、雑誌『室内雑誌』、雑誌『美化家庭』に広告を掲載している。
 さらに首美公司によると、安格士公司と創作者である王○○が無断で作品を複製し、ホームページで大々的に宣伝しており、刑事の部分については板橋地方検察署に起訴されている。民事の部分については安格士公司に89万 9750新台湾ドルの賠償金支払いと自社サイトにおける謝罪広告の掲載を請求した。
 安格士公司によると、該作品は王○○が提携相手である邑昌藝術玻璃公司の2作品を参酌した後、新たなアイデアと考えが浮かび、それらを自分自身の美感及び芸術的概念と融合し、顧客の要求に応じそれぞれ当該2作品を変更及び研究したもので、決して剽窃又は改作ではない。創作スケッチと説明がその証拠である。
 裁判官は、両作品は量的に類似しており、質的にもエッセンスの部分が同じであり、構成も類似しており、且つ安格士公司は非合理的に使用しているため、安格士公司に1作品あたり15万新台湾ドル、合計30万新台湾ドルの賠償金支払いを命じた。(2010.11)
TIPLO ECARD Fireshot Video TIPLO Brochure_Japanese TIPLO News Channel TIPLO TOUR 7th FIoor TIPLO TOUR 15th FIoor