ラコステのタグに「Crocodile」と印刷、字が小さいため不起訴

J110305X2 2011年4月号(J140)
衣料ブランドの仏ラコステ(Lacoste)とシンガポールのクロコダイル(Crocodile)が再び「ワニ」の商標をめぐり法廷で争っている。クロコダイルは、ラコステの台湾代理店である永三企業股份有限公司(Yun San Corporation、以下「永三」)が商標タグに「Crocodile」という文字を印刷したため、商標法に違反しているとして告訴していた。
 検察側はラコステが提出した関連資料に基づいて調べたところ、ラコステの衣料の襟ぐり、左胸及びタグにワニの商標と「Lacoste」の文字商標が明瞭に標示されていたが、クロコダイルが指摘したタグに印刷されているという「Crocodile」の文字はタグの下部によく見えないほど小さな文字であることが分かった。
 また検察によると、永三が「Crocodile」を商標として使用しようとするならば、衣料の目立つ場所に標示して消費者の目につきやすくするはずであり、タグ下部にのみ標示するようなことはしないだろう。
 さらに「Crocodile」は英語で「ワニ」の意味を持つ単語であり、檢察官は永三の行為は消費者に当該ワニ図案商標の英語がCrocodileであると示しているにすぎず、クロコダイルの商標権を侵害したという積極的な証拠はないため不起訴処分とすることを決定した。(2011.03)
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