キヤノン台湾で生産規模拡張、海外最大の生産基地に
J110606X5 2011年7月号(J143)
キヤノン(Canon)は台湾で生産規模を拡張し、海外最大のハイエンドデジカメ生産拠点とする。これは台湾の光学産業発展にとって極めて重要な意味を持つ。
リスクを分散するため、キヤノングループは台湾への投資を拡大し、台湾佳能股有限公司(Canon Inc. Taiwan)は6月5日台中加工出口区(加工輸出区)の既存工場における新棟を着工したのに続いて、嘉義大埔美智慧型工業園区(Chiayl Dapumei Intellgent Indutltial Park)の大型工場についても8月に着工する予定。業界では、両計画の投資規模は300億新台湾ドル以上に上ると推算されている。
台湾佳能はキヤノンが海外に初めて設置し生産拠点であり、今年で満40年となる。台湾佳能は台中加工出口区に工場を設置してから40年にわたり、資金だけではなく日本の光学技術を台湾に導入し、台湾光学産業の人材を育成するゆりかごとなり、光学産業のサテライト工場に発展をもたらし、台湾中部を光学産業の拠点として発展させた。
台湾佳能の大埔美における投資計画は8月に着工する予定。新工場は敷地面積が4万坪に達し、来年7月竣工する。既存工場(台中加工出口区)の新棟とともに、キヤノンの最新デジタル一眼レフカメラを生産することになる。(2011.06)