検索キーワード「家樂福」を購入した大買家に課徴金50万新台湾ドル
J110826X4 2011年9月号(J145)
公平交易委員会(公取委に相当)は、量販店を経営する大買家股份有限公司 (英語名:Save & Safe Corporation、以下、「大買家」)がYahoo奇摩サイトにおいて検索キーワード「家楽福(カルフールの中国名)」を購入し、消費者が「福楽福」で検索すると、「網路量販店家樂福天天搶便宜(ネット量販店家楽福で毎日お得な買い物)」というタイトルが最初に現れ、それをクリックすると大買家のサイトにリンクされてしまうため、消費者に誤解を与え、取引の秩序に影響を与えたとして、公平交易法(公正取引法)違反による50万新台湾ドルの課徴金支払いを命じた。
同委員会が調査したところ、問題のタイトルは露出回数が延べ46万回に達しており、サイトへのアクセス回数も4万回以上に上り、多くの消費者が大買家のサイトへと誘導されていた。
大買家と家楽福はいずれも量販業者であり、大買家のこの行為は不当な客引きに相当し、「他人が努力した成果を搾取」し、「他人の商売上の信用を利用」するものである。同業者に対する不正競争をもたらし、取引の秩序に影響を与え、公平交易法第24条に違反している。
昨年11月にもオンラインショップの「富邦momo購物網」がGoogleから「東森購物」というキーワードを購入し、「東森購物熱賣商品盡在momo(東森購物の人気商品はすべてmomoに)」というタイトルを作成し、公平交易委員会から公平交易法違反と認定され、初めて50万新台湾ドルの課徴金の支払いを命じられている。(2011.08)