日台提携 中国語電子書籍市場を共同で開拓 城邦と講談社が「華雲数位」を立ち上げ
J110923X5 2011年10月号(J146)
城邦媒体控股集団(Cite Media Holding Group、以下「城邦」)と日本の講談社は合弁で「華雲数位股份有限公司」を設立し、台湾を起点とし、中国、香港、さらには世界で中国語デジタル出版を行っていく。まずは人気の小説とコミックの電子書籍を発売する。
これは城邦にとって英BBCに続く外国出版グループとの提携となり、中国市場に照準を定めている。100年以上の歴史を持つ講談社にとっても初の海外電子書籍出版会社となる。
講談社の野間省伸代表取締役社長によると、台湾は中国語書籍市場において戦略的に重要な地位にあり、台湾は中国を理解しているため、よりスムーズに中国市場へ参入することができる。城邦の何飛鵬首席執行長(CEO)も、今年(2011年)台湾市場で足場を固め、早ければ来年(2012年)上半期に中国へ進出したいとしている。双方は合弁で中国子会社を設立する可能性を否定していない。(2011.09)