台湾IT競争力が世界13位に
J110928Y8 2011年10月号(J146)
エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(Economist Intelligence Unit、略称EIU)が「2011年IT産業競争力指標(IT Industry Competitiveness Index 2011)」調査レポートを発表した。それによると、米国とフィンランドが2010年に続いてそれぞれ1位と2位を獲得した。2011年に20位までにランキングされたアジア太平洋地区の経済体は7ヵ国に増えており、アジア諸国が著作権保護と法令改革の実施を行って以来IT競争力が急上昇していることがうかがえる。シンガポールは人的資源が改善されたため6位から3位へと大幅にランクを上げ、アジア太平洋地区経済体では最高となった。次いでオーストラリア(8位)、台湾(13位)、日本(16位)、ニュージーランド(18位)、韓国(19位)、香港(19位)となっている。
台湾は今回2ランク順位を上げ、研究開発環境と人的資源の2項目ではそれぞれ世界5位以内に入っている。調査対象の66ヵ国のうち、マレーシアが前回比11ランクアップの31位に、インドも10ランクアップの34位となり、驚くべき成長力を示した。
同調査は2007年に始まり、2年に一度行われている。評価項目は総合的なビジネス環境(Overall business environment)、ITインフラ(IT infrastructure)、人的資源(Human capital)、研究開発環境(R&D environment)、法的環境(Legal environment)、IT産業発展支援(Support for IT industry development)の6項目となっている。(2011.09)
IT競争力ランキング | |||||
順位 |
国 |
前回比 |
順位 |
国 |
前回比 |
1 |
米国 |
─ |
10 |
イスラエル |
+3 |
2 |
フィンランド |
─ |
13 |
台湾 |
+2 |
3 |
シンガポール |
+6 |
16 |
日本 |
-4 |
4 |
スウェーデン |
-1 |
18 |
ニュージーランド |
+1 |
5 |
英国 |
+1 |
19 |
韓国 |
-3 |
6 |
デンマーク |
+2 |
19 |
香港 |
+2 |
7 |
カナダ |
-3 |
31 |
マレーシア |
+11 |
8 |
アイルランド |
+3 |
34 |
インド |
+10 |
8 |
オーストラリア |
-1 |
38 |
中国 |
+1 |
10 |
オランダ |
-5 |
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資料出所:EIU |