世界銀行の「Doing Business 2012」番付で台湾は25位
J111021Y8・J111020Y8 2011年11月号(J147)
世界銀行が10月20日に発表した「Doing Business 2012(2012年ビジネス環境の現状)」番付において、台湾は183の経済体の中で25位にランキングされた。10項目の評価指標のうち「起業」、「建設許可取得」、「資金調達」、「徴税」、「契約履行」等の5項目について昨年(2010年)より前進し、「登記」、「投資家保護」、「通関」、「清算」等の4項目については後退している。
残りの「電力事情」は今年から新たに加わった項目。台湾は「電力事情」についてはアイスランド、ドイツに次いで3位だが、その他の項目は前進、後退のいずれもみられている。
経済部の業務と関連がある「投資家保護」と「通関」は前回よりも順位が後退したものの、経済部ではこの評価で低い評価を受けた項目についてプロジェクトを立てて改善を図るとしている。情報公開、取締役の責任の強化、電子投票の推進、輸出入手続きの簡素化などが含まれる。
世界銀行は2003年から毎年「ビジネス環境の現状」ランキングを発表しており、10項目の指標に基づいてビジネスのしやすい環境の番付を行っている。最新の報告書の評価はすべて2011年6月までの1年間の状況を対象としている。(2011.10)
世界銀行2012年ビジネス環境の現状番付 | |
順位 |
国/地域 |
1 |
シンガポール |
2 |
香港 |
3 |
ニュージーランド |
4 |
米国 |
5 |
デンマーク |
6 |
ノルウェー |
7 |
イギリス |
8 |
韓国 |
9 |
アイスランド |
10 |
アイルランド |
25 |
台湾 |
資料出所:世界銀行 |