法人特許出願件数番付で鴻海が再び「特許王」に、外国法人はソニーが最多

J120204Y1・J120203Y1 2012年3月号(J151)

 知的財産局が「2011年特許・実用新案・意匠の出願及び公告・特許証公布統計資料」を発表した。台湾法人としては鴻海精密工業股份有限公司(Hon Hai Precision Ind.Co.,Ltd.)が特許・実用新案・意匠の出願件数3,968件、登録件数1,721件で群を抜き、10年連続で「特許王」となった。また特許だけみても3,417件で他社を大きく引き離している。外国法人としてはソニーが出願件数528件、登録件数309件で最も多い。
 知的財産局によると、2011年特許・実用新案・意匠の出願件数は合計82,988件に上り、前年比で3.1%増加している。台湾法人の出願件数については、財団法人工業技術研究院(Industrial Technology Research Institute.)(762件)と友達光電股份有限公司(AU Optronics Corp.)(540件)がそれぞれ引き続き2位と3位を占めている。登録件数については、遠東科技大学(Far East University)(533件)が2位、財団法人工業技術研究院(463件)が3位となっている。
 一方、外国法人については、2011年特許・実用新案・意匠の出願件数はソニー(528件)が久しぶりに1位に返り咲き、株式会社半導体エネルギー研究所(469件)とクアルコム(413件)がそれぞれ2位、3位を占めた。登録件数については2位がそれぞれクアルコム(199件)、3位はIBMとサムスン電子(いずれも176件)となっている。外国法人トップ100はいずれも研究開発を重視するボーダレス企業で、特許・実用新案・意匠のうち特に特許が多い。
 2011年は台湾学術界の活躍が目立った。台湾法人による特許・実用新案・意匠の出願件数トップ100のうち、大学・専門学校が3分の1強を占めている。その中でも遠東科技大学は458件に上り、台湾法人で5位、大学・専門学校で1位となった。同大学は実用新案(396件)に出願が集中している。大学・専門学校の中で2位の国立成功大学(National Cheng Kung University)は出願件数が287件で、特許(282件)の出願が最も多い大学・専門学校となった。台湾の大学・専門学校は国際発明展でも異彩を放っており、その高い研究開発力は海外から注目されている。
 知的財産局によると、2011年特許・実用新案・意匠の出願件数は成長しており、台湾が革新力を維持していることを示している。同局は産学研の各界が重要技術の研究開発を継続し、産学研間の提携ネットワークを強化して限られたリソースを統合し、研究成果を産業で応用することを奨励している。(2012.02)

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