知的財産局、全力で「特許審査順番待ち案件削減計画」を推進

J120204Y1・J120203Y1 2012年3月号(J151)

 累積している特許出願案件の審査を加速するため、知的財産局は全力で「特許審査順番待ち案件削減計画」関連措置を実施している。2011年は審査官の審査完了件数を全面的に増やした他、研究開発関連の替代役(徴兵に代わり兵役に充当させるための制度)スタッフ97人が検索に協力したため、審査完了件数が36,627件に達し、2010年の28,526件、2009年の23,382件から大きく増加している。審査官1人あたりの審査完了件数をみると、2009年は89件、2010年は105件、2011年は110件と増え続けており、審査効率が年々向上している。
 
「特許審査順番待ち案件削減計画」における知的財産局39人分空きポストへの人員補充」及び「任期5年の審査官170人の新規採用」という増員措置については、経済部知的財産局組織条例の改正案が20111212日立法院にて第三読会を通過し、1230日には発効となった。増員される審査官ができるだけ早くポストにつけるように、知的財産局は行政院に対して増員のための予算を請求し、人員募集の作業を準備している。20124月までに雇用することを目指している。
 
知的財産局によると、2011年の審査完了件数は36,627件にまで増加しているものの、同年の実体審査請求件数43,500件よりも少ない。即ち審決件数が審査請求件数より少なく、審査官は明らかに不足しており、特許の審査順番待ち件数は160,318件にまで累積し、前年末から6,627件増加している。ただし2009年の17,523件増、2010年の13,045件増に比べると、累積速度は年々落ちている。
 
また同局によると、2012年「知的財産局39人分空きポストへの人員補充」及び「任期5年の審査官170人の新規採用」が順調に行われると、同年から審査完了件数は実体審査請求件数を上回り、審査順番待ち案件数は2016年末には78,000件にまで減り、審査着手後最終処分までの平均期間(平均最終処分期間)も24ヵ月以内に短縮される予定だ。(2012.02

 

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