保知大隊、日本ドラマ海賊版DVD１万点近くを押収

日本ドラマの海賊版DVDが台湾で氾濫しているため、日本のNHK、TBS、フジテレビ、読売等のテレビ局は台湾の保護知的財産権警察大隊（以下、「保知大隊」）に対して、日本ドラマ海賊版DVDが低価格で販売されているとして告発した。保知大隊は先日、通化夜市、士林夜市、饒河夜市及び楽華夜市等の大型ナイトマーケットにて一斉摘発を行い、日本ドラマの海賊版DVD１万点近くを押収した。その著作権侵害額は少なくとも3,000万新台湾ドルに上る。
　「東京ラブストーリー」から最近の話題作「家政婦のミタ」まで、日本ドラマブームが台湾を席捲して20年になる。その魅力は衰えることなく、確固たる地位を築いてきた。多くのDVD販売業者はこの大きな市場で利益を得るため日本ドラマDVDを公開陳列しているが、これらのDVDの出所は違法で、ライセンス契約が交わされていない。
　海賊版DVDはコストが極めて安いコピーで、その中には日本でテレビ放映を終了したばかりでまだ台湾で放映されていないドラマも含まれる。違法業者はDVD１点あたり100新台湾ドル余りで消費者に販売しているが、翻訳の水準が低く画質もよくない。異なるタイトルでも同じDVDを使用し、ケースの印刷が粗雑で、フォーマットも乱れている。「海外国際版」、「MIT（台湾製の意）」、「複製不可」と表示されているものもあり、消費者の混同を招き、著作権を著しく侵害している。
　保知大隊では、政府が知的財産権を保護し違法製品を撲滅する決意を示すため、海賊版DVDの出所に関する捜査を拡大し、著作権者と消費者の権益を確保していくとしている。（2012.03）