「台湾・カナダ通関業務提携協定」を締結

　第8回台湾・カナダ経済協議が2012年4月16日台北にて開催され、双方は建設的な提携プランを提出して提携の意欲を十分にみせ、実質的な経済関係促進に大きく役立つことが期待される。最大の成果は、経済発展と税関の提携関係強化のために「台湾・カナダ通関業務提携協定」を締結したことだといえる。今後は、双方で麻薬や模倣品の密輸や詐欺等の違法行為を撲滅するため、協力と情報交流を進めていく。
　台湾は現在、米国、EU、日本、韓国、シンガポール、中国、イスラエルと「認可優良物流事業者（AEO）の相互承認」に関する交渉又は相互承認協定（MRA）の締結を行っているが、今回締結された「台湾・カナダ通関業務提携協定」でもAEO相互承認を今後の重点作業の一つとしている。AEOについて実行可能性を評価し、今後は、双方のAEO資格条件と安全要件の比較、先行計画の共同実地検証、AEO相互承認に関する協定または覚書の締結、相互承認作業手順及び関連情報の共用という手順で実施し、双方の貿易安全と迅速化を強化する。
　台湾側の交渉代表である経済部の梁次長によれば、台湾とカナダはいずれも二国間経済関係の重要性を認めており、この経済協議は双方の経済発展を促進する重要なプラットフォームだと評価し、この対話の枠組みを通じて双方の実質的な経済関係を強化して、双方の産業界の更なる提携を推進することを目指していく。（2012.04）