「高岡屋」商標をめぐる父子争奪戦、父親に勝訴判決

J120611Y2 2012年7月号(J155)

 3年前、海苔の老舗ブランド「高岡屋」を巡り、創業者(父)と二代目(子)との間で経営権の争奪戦が勃発した。父子は法廷で争っている他、二代目の楊智欽氏が「高岡屋」のサブブランドである「橘平屋」商標を第三者に譲渡したため、父から提訴されていた。知的財産裁判所は先日、移譲登録は無効であり、楊智欽氏は「橘平屋」の商標権を「高岡屋」に返還し、再び使用してはならない、との判決を下した。【知的財産裁判所民事判決-100,民商上,17-20120524】
 高岡屋の第二代である楊智欽氏が自ら立ち上げたブランド「橘平屋」は同じ海苔を商品としているが、「高岡屋」のサブブランドと位置付けたため、父親が支持する海揚国際実業公司(Y&C International Corp.、以下「海揚」)に発見され、提訴された。裁判官は、楊智欽氏は当時、海揚の副総経理であったとしても会社名義の「橘平屋」商標を他社に移譲することはできないとして、敗訴を言い渡した。
 海揚の黄君賢董事長によると、楊智欽氏は現在も橘平屋の屏東工場を1人で牛耳っており、悪意を以って会社の現金を全部持ち出そうとしている。これらに関しても海揚は提訴している。楊智欽氏はこれに対し、第一審と第二審では裁判所の見解が異なる場合があるとして、引き続き上訴する意向を示している。(2012.06)

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