海賊版ヘッドホンがネットオクで暴利、 商標権侵害額は3千万新台湾ドル余り

J120714Y2・J120714Y6 2012年8月号(J156)

 レディガガがCMキャラクタを務める米国最高級ヘッドホン「モンスター・ビーツ(Monster Beats)」は外観がファッショナブルで、最先端のスピーカーと動力隔離技術を採用し、低周波数の力強さとクリアな音質でヘッドホン界のフェラーリと呼ばれ、台湾の人気歌手が愛用しているため、トレンドをリードし、市場で人気を得ている。柯○○、鄭○○、郭○○の容疑者3人はこの商機に着目し、中国や韓国等から純正品の10分の1に満たない価格で海賊版ヘッドホンを入荷し、ネットオークションで純正品と称して原価1~2万新台湾ドルで消費者に販売し、違法に暴利を貪った。保護知的財産権警察大隊(以下、「保知大隊」)嘉義中隊は2012年6月末から7月初めにかけて手がかりをもとに台湾の北中南部3ヵ所の倉庫への立ち入り捜査を行い、5千点余りの海賊版ヘッドホンを押収した。商標権侵害は市価総額で3千万新台湾ドル余りに上る。
 容疑者3人はインターネット、オークションサイト、店舗などの流通経路で販売したが、同じ商品にもかかわらず価格は天と地ほどの差があった。インターネットとオークションサイトでは「低価格」戦略を打ち出し、販売価格は純正品の10分の1だった。店舗では「原価」で販売し、少なくとも100人以上の消費者が騙されたものとみられている。
 警察が押収した5千点余りのコピー製品(アクセサリを含む)のうち、レディガガが宣伝しているヘッドホンのみならず、スバロフスキーのクリスタルを散りばめた機種などもあり、その種類は豊富で、インナーイヤー型、カナル型、からオーバーヘッド型まで取りそろっていた。最も特別な機種はモンスター・ビーツとフェラーリが異業種提携で発売した市価5万新台湾ドルの限定版。ヘッドホンの箱包装が完全で、保証書、アクセサリーまですべて揃っているため、消費者は次々と騙された。警察は商標法違反で容疑者3人を送検している。(2012.07)

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