偽ブランドバックのネットオークションに、 214万新台湾ドルの損害賠償命令

J120814Y2 2012年9月号(J157)

 新竹の銭○○(女性)はネットオークションでLV、GUCCI、PRADAを模倣したハンドバッグや財布を本物だと称して販売したが、バッグを受け取った後模倣品であることを発見して憤慨した購入者に詐欺罪で告訴された。LVが所属する仏ルイ・ヴィトン 社(Louis Vuitton Malletier)も銭○○に対して損害賠償を請求した。新竹地方裁判所は銭○○に対してルイ・ヴィトン社への損害賠償金214万新台湾ドル余りを支払うよう判決を下した。【台湾新竹地方裁判所民事判決-101,審重訴,34-20120806】
 判決書によると、銭○○は2008年末から2009年6月まで娘の名前でオークションサイトへの登録を行い、「本物のLV、GUCCI、PRADAハンドバッグと財布を販売」という不実の情報を掲載し、且つ本物並みの価格を示したため、購入者は本物だと信じて入札した。しかしながら商品が自宅に届いた後に購入者は模倣品であることを発見した。また購入者が代金を振り込んだ後に商品が届かないこともあった。
 銭○○は警察の訊問と法廷において、商品は中国女性「黄莉菲」から提供されたものだと陳述したが、裁判官が移民署と出入国資料を調べたところ「黄莉菲」という人物は存在せず、銭○○が偽証したと認め、詐欺罪により2年の実刑判決を下した。
 さらにルイ・ヴィトン 社も銭○○に対して損害賠償請求の民事訴訟を提起しており、銭○○が販売したLV模倣品の平均販売価格21,467新台湾ドルの500倍、つまり10,733,500新台湾ドルを損賠賠償金として請求していた。
 裁判官が審理した結果、被告の銭○○が模倣品を販売したのは半年だけで、LVの商標專用権侵害は深刻ではなく、ルイ・ヴィトンの請求額は損害に相当しないため、賠償額は平均販売額の100倍が合理的だと判断し、銭○○に対してルイ・ヴィトンへ損害賠償金2,146,700新台湾ドルを支払うとともに、判決書内容を新聞に一日掲載するよう命じる判決を下した。(2012.08)

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