保智大隊が日本ドラマ海賊版DVD1万枚、 著作権侵害額は3千万新台湾ドル余り

J121111Y3・J121111Y6 2012年12月号(J160)

 日本ドラマファンがドラマ鑑賞のため頻繁に利用していた中国動画サイト「PPS」、「土豆網」等はいずれも201210月から日本ドラマを削除して、多くの日本ドラマファンを驚かせた。その一方で、国内の海賊版DVD業者がこの機に乗じて、大量に許諾されていない日本ドラマDVDを販売している。保護知的財産権警察大隊(以下、「保知大隊」)は先日、台北市の光華商場内において一斉摘発を行ったところ、許諾されていない日本ドラマ海賊版DVDが1万枚近く押収され、それらの市価総額は3千万新台湾ドル余りに上った。
 
保智大隊によると、最近市場で日本ドラマ海賊版DVDが再び息を吹き返しており、光華商場内にある多くの販売店では在庫を増やしているだけではなく、ドラマ作品の入れ替わりもより速くなり、日本のテレビ局が放映するのとほぼ同時期に発売されるようになってきたため、警察とNHK、読売、フジテレビ等の日本のテレビ局各局の注意を惹いている。警察は多数の日本テレビ局からの告発を受けた後、捜査と一斉摘発を行った。光華商場内の多くの販売店から、店内に公開陳列、販売されていた日本ドラマ海賊版DVDが押収された。
 
保智大隊によると、押収された日本ドラマ海賊版DVDはコストが極めて低い書き込み可能DVDで作成されており、収録されているドラマ作品は日本テレビ局が放映して間もないものだった。業者は1作品あたり100新台湾ドル余りで日本ドラマを消費者に販売しており、翻訳の水準と品質にはばらつきがある。一部のDVDでは字幕と音声が一致しないというトラブルもみられた。今回摘発された店はいずれも光華商場で長年にわたって映像・音楽コンテンツの販売を行ってきた店なので、許諾を受けたテレビドラマDVDを仕入れるルートについては熟知しているはずであるにも拘らず、日本テレビ局の許諾を受けていない出所不明のDVDを公開陳列、販売しており、著作権侵害の状況は深刻だ。台湾当局の知的財産権保護、違法製品撲滅の決意を示すため、警察は海賊版DVDの出所に関する捜査を拡大し、著作権者と消費者の権益を確保していくとしている2012.11

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