中央研究院「タイワン・バイオバンク」が始動 世界の華人の縮図、バイオ業界にとって重要な一歩に

J121103Y9 2012年12月号(J160)

 中央研究院が主導する「台湾生物資料庫(タイワン・バイオバンク、Taiwan Biobank)」が衛生署の認可を受け、正式に始動することになった。これは台湾最大規模のバイオバンクとなる。バイオバンクの構築によって、国内のバイオ産業が活性化されるため、台湾バイオ業界にとって重要な一歩となる。
 
中央研究院生物医学科学研究所の沈志陽副所長によると、「タイワン・バイオバンク」は遺伝子とその他の医学情報を結合し、現地でよくみられる疾病に対して大規模な世代研究を行い、台湾でよくみられる発症因子とメカニズムを解明し、予防策を探っていく。
 
日本では9年前にバイオバンクが構築され、中国でも4年前に検体50万件のデータバンクが構築されている。中央研究院では10年間で70億新台湾ドルを投じて、3070歳の生物検体30万件を集めていく。現在すでに20万件の検体を集め始めており、慢性疾患の発症プロセスを追跡することを目指す。2013年からは乳ガン、肝ガン、肺ガン、糖尿病、脳卒中、喘息など14種類の台湾でよくみられる疾病の患者検体10万件を集め始め、検査と治療の方法をさらに開発することを目指していく。(2012.11

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