2012年特許出願件数、鴻海とインテルがそれぞれ首位

J130206Y1 2013年3月号(J163)

 経済部知的財産局が発表した「2012年特許出願及び公告・特許証公布統計資料」によれば、台湾法人としては鴻海精密工業股份有限公司(Hon Hai Precision Ind.Co.,Ltd.)が出願件数3,367件、登録件数1,397件で再び首位に立ち、11年連続で「特許王」となった。発明特許の出願だけみても2,999件に上り、他社を大きくリードしている。外国法人番付では順位が入れ替わり、出願件数でインテル(692件)が、登録件数ではソニー(426件)が、それぞれ首位を獲得した。
(※台湾において「特許」は発明特許、実用新案、意匠を含む)
 知的財産局が2012年に受理した特許出願件数は合計85,073件に達し、過去最高を記録し、前年比で2.5%増加した。台湾法人の出願件数については、財団法人工業技術研究院(Industrial Technology Research Institute)(800件)が安定して2位を占め、緯創資通股份有限公司(Wistron Corporation)(567件)が3位に躍り出ており、出願件数は過去最高を記録した。台湾法人の特許登録件数については、2位、3位がそれぞれ財団法人工業技術研究院(630件)、友達光電股份有限公司(AU Optronics Corp.)(510件)となっている。注目に値するのは、長年首位を占めてきた鴻海の出願件数に近年減少傾向がみられ、2012年発明特許出願件数が12.2%減少していることだ。外国法人の特許出願件数については、ブラックホースのインテル(692件)が首位に躍り出た。東京エレクトロン(451件)と住友化学(436件)はそれぞれ2位、3位に番付されている。外国法人の特許登録件数については(ソニーに次いで)それぞれクアルコム(369件)と松下電器218件)が2位、3位を占めている。外国法人は出願件数、登録件数ともに優れたパフォーマンスをみせている。
 2012年台湾学術界は引き続き特許出願に関して素晴らしい成果を上げている。台湾法人の特許出願件数トップ100において、計29校の大学・専門学校が番付されており、高い研究開発力と設計力がうかがわれる。そのうち遠東科技大学の出願件数は484件に上り、台湾法人で4位、大学・専門学校で1位となった。同校が出願した特許は実用新案(433件)に集中している。2位の南台科技大学の出願件数は268件に達し、同じく実用新案が多い。両大学の順位はいずれも前年比で上昇している。さらに3位の国立成功大学(212件)は発明特許(192件)が最も多い学校となったが、前年比で31.9%と大幅に減少している。(2013.02

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